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    2022.05.23
    【社会福祉学科】国際的嵐の中の船出(5/23)
世界は今、「コロナ」と「戦争」と「インフレ」と、そして「非正規」と「上がらない給料」の中で心底喘いでいる。「夢と希望が持てない」、「これだという解決策が見つからない」日々に悶々としている。こうした情況は本学もまた同じである。国際交流活動は、この2年間、全面的なロックダウン状態で、外国人留学生や日本人学生の受入・派遣交流事業が全く機能していない。
こういう暗闇の中で、細やかながら小さな光が見えた。本学は、この4年間、少しずつ交流を積み重ねてきた中国・貴州民族大学との間でオンライン形式により学術交流協定を締結することになった。既に後学期から2名の交換留学生の来学が決まっており、その日がとても待ち遠しい。もちろんすべてはコロナの収束次第であるが。

この交流窓口が「社会福祉学科」である。社会福祉学科には少なくとも3つの素晴らしいキーワードが揃っている。つまり「少子高齢社会を担う若き健康福祉人財」、「国際性と地域性を兼備したグローカル人財」、そして「学士・修士・博士を繋ぐ高度なプロフェッショナル人財」というコンセプトである。本学の教育には、現代人が求めている切実なニーズ、具体的には、「健康・長寿・元気・幸福」といった価値理念が豊穣である。いつの時代もその社会の人々のニーズを的確に把握し供与できたものだけが適合し生き残ることができる。本学で学ぶことによって、エッセンシャルワーカーとして確実にキャリアアップし、これからの未来の自分自身のブランディング化にも成功できる。是非とも「健康福祉のプロを目指す若者たち」は本学で学んで頂きたい。

中国も日本も、貴州省も佐賀県も、貴州民族大学も西九州大学も、あるいはわれわれ自身も、この厳しい時代環境の変化に適合するためには、新しい大学像や学部学科に自己変革し、解体と創造に真摯に取り組んでいかねばならない。今回の両大学の調印式は、新しい時代の1ページであり、国家国境を越え連携協働によって「アジア人財」を国際教育していこうという記念すべき決意表明と夜明け前の写真である。

社会福祉学科 田中 豊治



 

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