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心理カウンセリング学科

    お知らせ2022.05.19
    【心理カウンセリング学科】『臨床動作法の理論と実際』授業紹介
3年の後期に「臨床動作法の理論と実際」が開講されます。
臨床動作法は、日本で九州大学名誉教授成瀬悟策により開発された、動作を通して心理的課題を改善する心理療法です。
 わたしたちが普段さまざまなことを感じる際、それはからだの感じを通して実感しています。また、そのひとの動作には、そのひとのこころのありようや、頑張り方などが表れます。
 動作法では、たとえば肩を上げる/下げる、踏みしめて立つといった動作を行います。その中で、自分のからだの感じを実感し、動作を変えていく工夫や試行錯誤をしながら、うまくいかなくなっている自分のありようを変えていきます。その過程を、セラピストが適切に援助します。
 動作法を実施すると、自己存在感や肯定感、安定感や自信をもって取り組める感じなどがしばしば体験されます。動作法は、ほどよい緊張感をもって日常生活に対応できるように援助する技法であり、幅広い主訴に対応して適用されています(一般社団法人日本臨床心理士会HPより参照)。
この授業では、受講生同士で日々の自分の感じ方について意見を述べる「グループディスカッション」、その後ペアになり、臨床動作法の課題動作をお互い実施し合う「ボディー・ワーク」を行います。ボディー・ワークが終わったら、それぞれの体験を発表し共有する「シェアリング」をして授業を終了します。
また、実際に肢体不自由児・者の動作法の見学にも赴き、からだや動作から相手のこころを理解し共に考えていくことを学びます。私も受講者と一緒にからだとこころについて、毎回気づきを得る、楽しい授業です。

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