今回は3年生対象の『家族心理学』の授業について紹介します。
　この授業では、人の成長・発達における家族機能の重要性を理解すること、および現代社会における家族の問題や臨床的アプローチについて理解することを授業の目的としています。
各回のテーマは「家族の発達」・「健康な家族とは」・「家族に生じる問題」・「家族理解に役立つ臨床理論」など多岐にわたります。虐待やドメスティックバイオレンスなど現代社会で大きな問題となっているテーマも扱います。
授業形式は受講生がグループを組んで調べたことを発表するプレゼンテーション形式で行われており、3年生ともなると発表内容も深く、プレゼンテーションも視覚的にわかりやすく工夫されており、毎回感心させられます。さらに、小グループでのディスカッションの機会を設け、テーマに沿った身近な事柄について議論することで受講生の主体的な学びを促進しています。
受講生にとっては、自分が育った家族について振り返り、さらに今後の家族形成に役立つ知識を得られる機会となっています。対人援助職を志す学生には、対象者の家族を理解する視点や家族支援における留意点などの学びも今後に活かしてほしいと思っています。　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　科目担当教員　中園照美