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心理カウンセリング学科

    お知らせ2020.06.18
    【心理カウンセリング学科】 あなたの知らない心理学の世界 #1〝映像〟×〝こころ〟
 6月も中盤となり、梅雨の季節となりましたF9E6
今回は、『連載コラム』企画として、少しでも多くの方に〝心理学〟や〝カウンセリング〟について
興味・関心を持っていただきたいと思い

~ あなたの知らない心理学の世界 ~ 』  というテーマで、連載コラムをおこないますF9ED

〝○○○×こころ〟 という内容で、心理カウンセリング学科の教員が
色んな心理学の世界について、ご紹介していきたいと思いますflower_blue

全6回シリーズで、発信していきたいと思いますので、是非ご覧くださいF9A4


まず、第1回目の今日は、『
映像×こころ 』という内容でお送りいたしますF99D

記憶にも新しい、SNSでの誹謗・中傷を巡ってのトラブルやニュースも絡めて
〝人の心理(こころ)〟のあり方について考える機会となるコラムをご紹介いたしますF99F


F9E6以下、ご覧くださいF9E6


 最近テラスハウスという番組に出演していた、木村花さんという女子プロレスラーが
お亡くなりになるという事件がありました。
 台本のない「リアリティ番組」という触れ込みでしたが、視聴者はどのような思いで
この作品を見ていたのでしょうか。

 プロレスの中で悪役を演じていても、それがその人の素顔だとは思いません。
しかしこの番組の中で木村さんは、素顔すらも悪役だと誤解されてしまったのでしょうか。

番組構成上、木村さんという人間が本来は様々な側面を持つ一人の女性であるにもかかわらず、
それよりも悪役のイメージを彷彿とさせるような場面を切り取ることで、
本来の木村さんとは異なる、一つのキャラが、そこには生まれているのではないかと
想像することは、そんなに難しいことなのでしょうか。

 私たちが眼にする映像はすべからく編集されています。
編集されるということは、そこには意識的であれ無意識的であれ、
何らかの意図が働いているのです。そしてそれは、私たちの心が、物事を単純化して
面白おかしく捉えるように、しばしば誘導しています。
そうする方が、多くの人の関心を集めることが出来、視聴率や、広告収入につながるからです。

 同じ様なことは政治や経済、ありとあらゆるところに見出すことができます。
この誘導(誘惑)の罠に引っかからないためには、私たちが眼にしているものは
決してものごとのすべてではなく、むしろほんの一面でしか過ぎないことを
肝に銘じておく必要があります。

 そうして、私たちの心は、つい物事を単純化し、わかりやすくして捉えることを
志向している、という、私たちの心の弱さにも、気付くことが大切だと思います。



F9E6 心理カウンセリング学科教員 池田 久剛 F9E6

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