新入生の皆さんへ、佐賀県の山口祥義知事からメッセージをいただきましたので、お知らせいたします。
1日も早く新しい大学生活を作り上げることができるように、皆で一緒に頑張りましょう。
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新入生の皆様、ご入学おめでとうございます。
 
また、入学を機に佐賀での生活を始める皆様、ようこそ、佐賀へいらっしゃいました。
心から歓迎いたします。
 
この１年は、新型コロナウイルスの感染拡大により、外出が制限されたり、
親しい人たちとも思うように会えない日々が続きました。
在校生の皆様は、オンラインによる授業が続き、
思い描いていた学生生活とは大きくかけ離れたものであったかもしれません。
また、この春入学された皆様は、厳しい環境の中で受験勉強に励み、
今日の日を迎えるために忍耐強く、いくつもの試練を乗り越えてきたことと思います。
コロナ禍にあっても、志をもって学び続けてこられた皆様お一人お一人に、
心から敬意を表します。
 
「この複雜なる社会の大洋に於て、航海の羅針盤は何であるか。学問だ。」
 
これは、今年百回忌を迎えた佐賀の偉人・大隈重信の言葉です。
大隈は、激動の時代にあって常に高い志を持ち、
日本初の鉄道開通を実現したほか、近代貨幣制度「円」の創設や早稲田大学設立など、
近代日本の国づくりや人づくりに力を尽くしました。
どのような時代にも学び続けること、
学問は大海原を航海するための確かな羅針盤であるという大隈の言葉は、
今を生きる私たちへのメッセージでもあるように思います。
 
今、社会は大きく変化しています。
これから皆様が進む道には、喜びもあれば、予期せぬ事態が起こることもあるでしょう。
その中で、迷い、悩むこともあるかもしれません。
それでも先人たちが今日の社会を築いてきたように、高い志を持って歩み続けることが、
己の道を切り拓き、未来を創る力となるのです。
 
新たな一歩を踏み出した皆様が、
仲間と互いに切磋琢磨し、たくさんの出会いや発見を通じて、
この佐賀の地で実りある学生生活を送ることができるよう心から願っています。
 
令和３年春
佐賀県知事　山口　祥義（よしのり）