産学官連携による機能性食品の開発プロジェクト
プロジェクトの目的
西九州大学では、地域の農業・食産業が抱える課題に学生が主体的に取り組み、学生の企画力および実践力を養うとともに、地域活性化につなげることを目的としています。学生自らがチーフプロデューサーとなり、地域の生産者や企業とチームを組み、ストーリー性のある大学発食品の開発を行っています。
また、健康増進や疾病の予防につながるような科学的根拠のある高付加価値食品としたいため、機能性の研究にも取り組んでいます。
発売商品
これまでに販売した商品です。画像をクリックしたら販売先がみれます。
平成26年度 開発
平成27年度 開発
平成28年度 開発
平成29年度 開発プロジェクト
アスパラガスプロジェクト
廃棄部分の”もったいない”が生んだ食品。
連携自治体 | 佐賀市 |
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開発対象 | グリーンアスパラガス |
開発商品 | 焼肉ソース |
アスパラガスは出荷される際に、2cmの切下(廃棄部分)がゴミとして捨てられています。しかし、その切下にもアスパラギン、ルチン、食物繊維など機能性成分がふくまれていて、捨てるには実にもったいないものです。そこで、切下部分も有効活用しようと26年度から佐賀県様、JAさが様との共同で商品開発を行っています。平成29年度4月、『さがグリーンアスパラソース』が商品化されました。佐賀県産のアスパラをふんだんに使ったレモンの酸味が効いた焼き肉にぴったりのソースです。
9月に開催された「さがYEG大産業交流展」では、これから商品開発に携わる1年生が本品のPRを兼ねて試食販売を行いました。現在、JAさが直売所各店舗で販売されています。
きくいもプロジェクト
「健幸長寿のまち」の看板商品へ。
連携自治体 | みやき町 |
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開発対象 | きくいも |
開発商品 | フロランタン、焼きドーナツ |
菊芋には、イヌリンという多糖類が含まれており、血糖値の上昇を抑制するなど様々な機能性が明らかになっています。 「健幸長寿のまち」を掲げるみやき町では、キクイモの栽培に力が入れられていますが、その普及、まちおこしの起爆剤とするためにも加工品の開発が望まれていたことから、みやき町を代表するお土産としての開発依頼があり、3年生2チームが携わりました。商品化には町内の洋菓子店「クルール・ド・銀月」の協力を得ながらフロランタンと焼きドーナツを完成させ、山田ひまわり園における販売(H29.11.18)や町長への報告(H29.12.21)を行いました。
えごまプロジェクト
えごまの実の食感を活かしたお菓子づくり
連携自治体 | 嬉野市 |
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開発対象 | えごま |
開発商品 | フロランタン、チーズスティック |
えごまを用いたまちおこしを佐賀大学が行っていたところ機能性を活かした商品開発の依頼が寄せられたものです。えごまにはαリノレン酸という血液の流れをスムースにする成分が多く含まれており食用油として多く流通していますが、油をしぼりだした殻には食物繊維も多く、実ごと食べたときのプチプチとした食感を活かしたお菓子の開発を、鹿島市の和菓子店「赤門堂」様の協力を得ながら行いました。酒蔵どおりで有名な鹿島市浜で開催された収穫祭や酒蔵ツーリズムにおいて試食販売やアンケート調査を行い、商品のブラッシュアップに活かしました。
過去の開発完了商品
平成26年度 開発
- 白いんげんパイ
- 菊芋クラッカー
平成27年度 開発
- ローズゼラニウムパウンドケーキ
- ローズゼラニウムクッキー
- キクイモかりんとう、キクイモクッキー
- ぶどう大福
- ぶどうゼリー
- 天山草クッキー
平成28年度 開発
- 栄西茶クッキー・ブラウニーパウンドケーキ
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梅カツサンド
梅プリン - きくいも御膳
- 徐福の種