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    2018.09.10
    【社会福祉学科】介護福祉実習 帰校日指導を行いました(9/6)
8月16日より、介護福祉コースの4年生は
特別養護老人ホーム(介護老人福祉施設)において、22日間(約1カ月)の実習に
取り組んでいます。

この実習は、担当利用者の心身機能や生活状況を踏まえてニーズを明らかにし、
個別介護計画を立案、実施、評価するという最後の仕上げの実習となります。
介護福祉士として利用者一人一人のニーズに応じた支援ができるよう、
実習指導者からの助言を受けながら取り組んでいます。

本日は約3週間の実習が経過し、2回目の帰校日です。
帰校日指導では、自分の学びを客観的に振り返り、それぞれの課題を
コースメンバー全員で共有チームとして学びの質を高めることを目指して
実施しています。

この帰校日指導の様子を少し紹介します。
まずは実習の状況を各自で報告します。
報告前には、日々の学びをワークシートを使って書き出します。
介護現場では、日々利用者の支援に取り組むことで精一杯です。
また実習日数が増えるごとに利用者との円滑なコミュニケーションも増えてきます。
そのような一つ一つの行為ややりとりが、介護の専門性として
どのような理念や知識につながっているのか、あらためて整理していきます。

  
 
続いて、各自でメンバーに実習状況を報告します。聞き手としても他者の学びについて
共感の姿勢を心がけます。
最終実習の中盤も過ぎると、利用者への介護計画の立案・実施の取り組み等を通して
「利用者の個別性は心身機能、現在の環境、そしてこれまでどのような生活を営んできたのか、
 全部を含めて『個別性』なんだと実感した」
「趣味や心身機能の情報を基に準備したアクティビティプログラムも、
 利用者の方に『なんのために行うのか』という意味をきちんとお伝えしなければ、
 意欲的に取り組んでもらえないことがわかった」
など、利用者との関係や身体や心の状態を踏まえた展開の必要性が報告され、
経験と知識の統合がなされている様子がうかがえました。



利用者と共に作成した作品を見せながら、説明を行うメンバー。
これも利用者の「できるだけ自分で食事をしたい」という思いを実現
するための活動という説明がされました。
 
多くの学生はあと数か月で福祉専門職として様々な利用者・クライエントへの
支援の現場に就職します。
生活支援は一見して、自身の日々の生活行為の延長として
ハンディを持った利用者に支援を提供する仕事のように捉えられがちですが、
年齢も性別も生活環境も違う利用者ひとりひとりの生活背景を考慮しながら、
心身機能に応じた支援を展開するクリエイティブな仕事です。
目に見えない、数値化されない部分も考慮しながら行う生活支援は、
そのような意味で難しくもあります。

実習指導者や職員の皆様からの指導に加え、利用者の皆様からも
多くのことを学ばせていただく実習となっているようです。
実習も残すところ、あと1週間、精一杯頑張りましょう。
 
 

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