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リハビリテーション学科

    イベント2013.09.26
    水俣国際サマースクールを開催しました
2013年9月16日〜9月24日の9日間、西九州大学主催水俣国際サマースクール「水俣病事件から学ぶ作業と環境公正」を開催しました。本スクールは、水俣病事件を通して、自然環境破壊がどのように健康や生活の障害、コミュニティーの崩壊をもたらしたかを、また、環境破壊の原因となった社会背景を学習し、参加者自身が現在の地球環境問題と向き合い、個人として、また、専門職として、その責任を問うことを目的としていました。スウェーデン、スロベニア、クロアチア、カナダ、イギリス、日本の各国の大学より、作業療法学(8名)、社会学(1名)、社会福祉学(1名)、ジャーナリリズム(1名)、日本学(1名)を専攻する学生12名が参加しました。プログラムはPBLを導入して、講義、水俣市実地調査、グループワーク、成果発表を行いました。実地調査では、巨大企業チッソや国家権力と正面から向き合い闘った川本輝夫さんの息子であり、ご自身も水俣病事件の被害者で作業療法士でもある川本噯一郎さんのお話をお聞きしました。また、資料館やチッソ株式会社、水俣湾埋め立て地(エコ公園)、被害者が多発した漁村などを訪れました。次に、グループワークを通して、地球環境変動という大きな問題にそれぞれの立場から取り組み、最終日の成果発表では、水俣病事件だけでなく、自国の公害問題や公害の歴史にも目を向けて、自然環境破壊と健康障害、生活障害、現代社会の二極性および作業と環境の公正・不公正との関連を見出し、個人として、専門職として何をなすべきかを考えたたすばらしい発表となりました。
 
参加者からも「興味深いプログラムで環境公正や現代社会を考えさせる内容でした」、「今まで参加した教育研修のなかでもっとも良い研修の一つでした」や「日本人だけではなく色々な国の人々と交流して国際的な理解が深くなった」という評価を受けました。
 
参加者は自発的に日本文化や佐賀文化も堪能していたようでした!
 
水俣病事件から学んだ知識を自国へ持ち帰り、さらに発展させてくれることを期待します。

   
 
   
 
   

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