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心理カウンセリング学科

    イベント2017.08.28
    【心理カウンセリング学科】授業紹介:犯罪被害について学びました
 心理カウンセリング学科3年生の前期授業において、西鉄バスジャック事件で重傷を負った山口由美子さんにゲストスピーカーとしておいでいただきました。「被害者が置かれている状況」と題して、事件の状況や移送先の病院での出来事、カウンセリングを受けた時の気持ちやその後の生き方の変化などについて語ってくださいました。
 授業の後半では、学生たちの質問に対して丁寧に答えていただき、犯罪被害者としての体験を直接お聴きする貴重な学びの機会となりました(平成29年7月4日実施)。
 (山口さんは現在、不登校や引きこもりの親の会「ほっとケーキ」とフリースペース「ハッピービバーク」代表として活躍中です。)

※西鉄バスジャック(バス乗っ取り)事件
  2000年5月3日、乗員乗客22名の佐賀発福岡天神行きの西鉄高速バス”わかくす号”を、刃物を持った17歳の少年が乗っ取り、乗客1名を殺害し、3名に重軽傷を負わせた事件。

  

  以下に学生の感想をご紹介します。
【感想】
  バスジャック事件の被害者の方だから、「怖かった」とか、「加害者の少年を今でも恨んでいる」という話になるにちがいないと想像していた。しかし、想像とまったく違っていた。想像と反対に、例えば、少年に「つらかったね」と言いたいとおっしゃっていたように、少年の苦しみを考えておられることに、とても驚いた。講師の方は、この事件をきっかけに、被害者・加害者の立場を超えて、とても大きな変化をなさったのではないかと思う。カウンセリングの勉強をしている学生の自分にとって、考えさせられる講義であった。ありがとうございました。

【感想】
  バスジャック事件のことは知らなかったけど、被害者ご本人が思い考えておられることを、実際の声として聞くことができたのは、とても貴重な時間でした。世の中の人々は、あってはならない残忍な少年犯罪であるということで片づけがちですが、被害者としての「事件の犯人にである少年が育った環境をつくった大人にも責任がある」という言葉がとても心に残りました。

 

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